2017年05月28日

今年は賑やかシギ・チドリ    篠原盛雄

今年の春は早いと思ったとところが5月上旬からあまり気温が上がらず、八重桜は例年通りの開花となりました。5月は鳥の渡りの時期、毎日新しいい出演者が長流川河口、有珠海岸にやってきていました。近年シギ・チドリン飛来は減少傾向にありましたが、今年の春のシギ・チドリの飛来は今までにないくらいの数でした。オオルリ、キビタキの飛来も例年通りで桜の咲く時期に合わせるようにやってきます。時間が空いていると今日はどんな出会いがあるのだろうと毎日のように川や海に出かけました。

2017-5-5長流川・ウズラシギ7

ウズラシギ 長流川 5/5

2017-5-12長流川・トウネン群れ

トウネン群れ 長流川 5/12

5月2日に有珠海岸でチュウシャクシギに会い、5月5日の長流川でウズラシギに出会いました。ウズラシギは今まで伊達で2度ほどの観察しかなく珍客です。近くでの撮影はできませんでしたが、何とかウズラシギの特徴が出る程度に写真を撮ることができました。

この日は朝6時前に河口で観察を始めましたが、なんとこの時期25羽のコハクチョウの群れが休んでいました。アオアシシギ、マガンも来ていました。

2017-5-13長流川・ムナグロ (2)

ムナグロ 長流川 5/13

2017-5-13有珠海水浴場・キアシシギ (2)

キアシシギ 有珠海岸 5/16

2017-5-16有珠海岸・キョウジョシギ・トウネン・メダイチドリ

キョウジョシギ・トウネン・メダイチドリ 有珠海岸 5/16

その後5月中旬まで長流川にはキアシシギ、メダイチドリ、トウネン、ダイゼン、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、クサシギ、ソリハシシギ、ムナグロ、イソシギが次々と飛来していきました。5月12日午後1時ころ長流川河口に出かけてみると、トウネンが70羽近くに増えて飛び回っていました。そのほかメダイチドリ、アオアシシギ、タカブシギがいて、スズガモ80羽、コガモ50羽、ウミアイサ24羽、などカモ類、カモメ類で非常ににぎわっていました。時々群れで飛び立つトウネンの飛翔は素晴らしい景色でした。有珠海岸では5月5日ミヤコドリが2羽飛来し2週間ほど滞在しました。5月16日午後3時ころ様子を見に行くと海岸にキョウジョシギ30羽、キアシシギ20羽、トウネン10羽、メダイチドリ2羽、チュウシャクシギ2羽が水際でエサ取りをしていました。そっと岩陰でその様子を撮影しようと身を潜めているとなんと目に前20mにミヤコドリ2羽が舞い降りてきました。なんという奇跡!曇りで光線状態は良くなかったのですが岩陰から彼らの様子を撮影することができました。

 

2017-5-16有珠海岸・ミヤコドリ・キアシシギ・キョウジョシギ

ミヤコドリ・キアシシギ・キョウジョシギ 有珠海岸 5/16

シギ・チドリの群れと一緒にミヤコドリ2羽がエサ取りをする光景は最初で最後の出来事になると思います。今まで20年観察を続けてきましたが、年々シギ・チドリの観察数が減少する中、近年これほどのまとまった数が観察できたのは驚きです。賑わっていた長流川河口のシギ・チドリも5月15日午後5時半ころハヤブサが突然襲いかかり海上を追い回していました。そのため集まっていたキョウジョシギ、キアシシギ、メダイチドリ、トウネンはほとんど飛び去ってしまいました。襲っている写真を拡大してみるとハヤブサの若鳥でした。シギ・チドリを取り逃がしたのも技術の未熟さからでした。仕方なく帰路に就くとなんと薄暗くなった海岸の道端になんとムギマキが現れ慌てて写真を撮ろうとしたら反対方向からライトをつけた原付バイクが向かってきて・・・・・アウト!ぼやけた写真で終わっちゃいました。春のムギマキは珍しいのです。残念!!!今年の春は思いがけない出会いの連続で久しぶりに熱が入りました。

改めて長流川、有珠海岸のすごさを再認識させられました。それにつけても河口の大規模太陽光パネルは異様です。小鳥の数もぐっと減りました。野鳥保護区として自然林のまま残してくれたら、長流川の自然度は高まったと考えられます・・・残念です!

自然保護に対する行政の意識は限りなくゼロに近いです・・・・残念です!

posted by 管理人 at 23:41| 日記

2017年04月27日

春の陽気に誘われてトド現る

 

4月13日朝起きると屋根に2cmほど積雪があり、午後長流川河口に行くと吹雪になりました。16時ころ気門別川河口に行くと125羽以上のヒドリガモが風を避けて休んでいました。念のため双眼鏡で覗いてみるとアメリカヒドリのような額の白いヒドリガモが2羽見えました。堤防の隙間から確認しようとしましたが、警戒心が強く海へ飛んでいきました。

2017-4-14気門別川河口・アメリカヒドリ

翌日、晴れましたので朝、写真が撮れるかといってみましたら、中州に1羽、ほかのヒドリガモと一緒に休んでいました。40mほどの距離から写真を撮りましたが、はっきりアメリカヒドリと確認するには不足の写りでした。飛び立つ写真などから、ほぼ間違いないであろうと思いました(アメリカヒドリはヒドリガモとの混血が多い)。野性的で警戒心が強くなかなか近づけてくれませんでした。4月15日森ネットの総会が午後ある日でしたが

2017-4-15・有珠湾・トド(♂)

9時半過ぎに木村さんから(瀧川から有珠湾でトドがいるとの情報が入り)写真撮影の依頼がありました。非常に珍しいのでさっそく瀧川さんと連絡を取り現場に行ってみると、堤防から10mほどの至近距離の岩の上に2m50cmほどもあろうかと思われるオスのトドが寝ていました。しばらくすると身を起こしあくびや頭かきをして、また顎を岩の上にのせて寝てしまいました。人に対する警戒心もなく、ゆったりしていました。昭和40年初めころまでは内浦湾にもたくさんのトドが入ってきましたが、最近では世界的には数を減らしており、こうして天然のトドを間近に見ることはありませんでした。漁民にとっては漁網を破る害獣ですが、自然の命の迫力を感じさせてくれたひと時でした。

2017-4-15有珠湾・トド(♂) (2)n
posted by 管理人 at 22:56| 日記

2017年03月31日

「暴風雪が鳥を運んでくる」 篠 原 盛 雄

3月30日午後から雨が雪に変わり、翌日の朝まで暴風雪となりました。今年の2、3月は

例年いなく、道南近くを低気圧が通過せず、そのためか長流川河口に3月中旬に集結するカモが少なく、寂しい3月となっていました。今年も積雪が少なく、オオハクチョウは3月19日にはほとんど旅立っていきました。

2017-3-15長流川・オオハクチョウ299

          オオハクチョウ 3/15 長流川

残ったマガンも3月25日が終認となり、長流川河口は早朝河口で休んでいるホオジロガモが200羽ほどいるだけで寂しい日が続いていました。暴風雪が終わった31日の早朝、念のため長流川河口へ行ってみると、今年初めてのオシドリ10羽、ミコアイサ5羽、ハシビロガモ6羽が観察されました。その他ヒドリガモ、オナガガモ、マガモ、コガモなどが増えていてしばらくぶりで賑わっていました。

2017-3-31長流川・ミコアイサ - コピー351

          ミコアイサ 3/31 長流川

2017-3-31有珠湾・ヨシガモ (2)276

         ヨシガモ 3/31 有珠湾

27日にヒバリの初さえずりがきかれ、キジバトの観察も他地域で報告されています。

2017-2-27長流川河口・ヒバリさえずり243

             ヒバリ 3/27 長流川河口

2017-3-31気門別川・オシドリ - コピー294

           オシドリ 3/31 気門別川

ヒバリ、キジバト、オシドリは夏鳥です。有珠善光寺では3月31日、キバナノアマナが開花していました。暴風雪が夏鳥を運んできて、春の始まりを知らせてくれました。

 

2017-3-31善光寺・キバナノアマナ - コピー272

            キバナノアマナ 3/31 善光寺

●2017-3-31善光寺・アズマイチゲ - コピー271

          アズマイチゲ 3/31 善光寺

2017-3-31善光寺・カタクリ - コピー282

          カタクリ 3/31 善光寺

4月から5月にかけて旅鳥、夏鳥が遠くオーストラリア東、東南ジアからやってきます。

さまざまな生き物が動き出す心がワクワクする季節が始まります。

posted by 管理人 at 22:33| 日記
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