2019年09月01日

北極海沿岸から南下してきたシギ

5月に北上していたシギ類は子育てが終わった親たちの南下が7月上旬から始まっていました。8月になると有珠海岸にも様々なシギがやってきています。8月16日夜台風10号が北海道の東を通過していきました。伊達地域は風速10m程度の強風がしばらく吹きましたがそれほどの被害はありませんでした。翌17日シギチドリの観察に出かけますと長流川河口、有珠湾、有珠海岸、洞爺湖町のダム等にアカエリヒレアシシギが入っていました。

アカエリヒレアシシギ 8/17有珠湾

q3  2019-8-17有珠湾・アカエリヒレアシシギ (8) - コピー

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アカエリヒレアシシギ長流川8/24

q11  2019-8-24長流川・アカエリヒレアシシギ (22) - コピーq13  2019-8-24長流川・アカエリヒレアシシギ (31) - コピー

5月大群で北上し、絵鞆半島沖にはゴマを振り散らかしたようにたくさん浮かんでいます。

内陸ではなかなか観察の機会が少ない鳥ですが、台風の影響で内陸の河川等に入ってきたものと思われます。海岸の波打ち際ではヒメスナホリムシと思われるものを盛んに追い回していました。有珠湾に入ったアカエリヒレアシシギは満ち潮で孤立した岩に取り残されたフナムシの子どもを捕食していました。シギの仲間で唯一水に浮き泳げる鳥です。足には立派にヒレがついています。

トウネン有珠海水浴場8/19

q8  2019-8-19有珠海水浴場・トウネン (7) - コピー

トウネン数海水浴場8/30

q17  2019-8-30有珠海水浴場・トウネン (2) - コピーq19  2019-8-30有珠海水浴場・トウネン (4) - コピー

有珠海水浴場ではトウネンの幼鳥も次第に数を増やし8月末、20羽ほどで生活しています。

オオソリハシシギ有珠海水浴場8/29

q14  2019-8-29有珠海水浴場・オオソリハシシギ (35) - コピーq15  2019-8-29有珠海水浴場・オオソリハシシギ (40) - コピー

こちらはソリハシシギ有珠湾8/22

q10  2019-8-22有珠湾・ソリハシシギ (4) - コピー

8月29日には少し大型のオオソリハシシギが2羽加わり、少し賑わっていました。それでも例年に比べるとまだ少ない感じです。

シギ類はシベリア、北極海沿岸で生まれ、幼鳥たちだけで越冬地の東南アジア、オーストラリアを目指します(数千キロから1万キロ)。不思議な力を持っているものです。

キアシシギ有珠湾8/10

q1 2019-8-10有珠湾・キアシシギ - コピー

キョウジョシギ幼鳥 長流川河口8/18

q5  2019-8-18長流川河口・キョウジョシギ幼鳥 (2) - コピー

q7  2019-8-18長流川河口・キョウジョシギ幼鳥 (8) - コピー

彼らが渡っていくためには十分なエサが補給できる中継地が必要です。中継地の減少がシギ類の減少につながっています。その意味で有珠海岸の重要性は高まっています。わずかに残された自然海岸が彼らの命をつないでいます。

posted by 管理人 at 23:21| 日記

2019年08月02日

7月31日長流川エゾノキツネアザミ虫の世界

高温注意報が出る日、気温28度湿度高い中、長流川に出かけました。鳥は端境期でいつもいる連中なので確認程度ですが、イタドリ、エゾノキツネアザミ、ノラニンジンが満開でそこに虫たちが集まっています。今年は7月下旬まで気温が上がらず、セミも鳴かず、蚊すらあまり飛びませんでしたが27日あたりからぐっと気温が上がり出し、虫たちの活動も盛んになってきました。昨年はひどい低温で米すら不作になった年でしたが、今年は一挙にこれまでの低温を挽回する勢いです。長流川の花に近寄ってみると不思議な虫たちの世界がありました。よくわからない虫が花のテーブルに集まって蜜や花粉を食べまくっていました。エゾノキツネアザミの花畑でじっとしていると目の前の花にアカタテハ、ヒメアカタテハ、クジャクチョウ、セイヨウオオハナマルハナバチ、コモンツチバチ、ミヤマオオハナムグリ、ホシメハナアブなどがやってきて私に気にかけることなく自由な姿を見せてくれました。人の世界ではなく虫の世界の中で一緒に生きているような感じでした。

31a  2019-7-31長流川・ミツバチアカタテハ (3) - コピー

ミツバチとヒメアカタテハ 以下すべておさる川 7/31

31f  2019-7-31長流川キマダラセセリ (3) - コピー

コキマダラセセリ

31g  2019-7-31長流川クジャクチョウ (2) - コピー

クジャクチョウ

31h  2019-7-31長流川コモンツリバチ - コピー

コモンツチバチ

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スズバチ

31l  2019-7-31長流川ハナアブ (2) - コピー

ハナアブ

31m  2019-7-31長流川ヒメアカタテハ - コピー

ヒメアカタテハ

31n  2019-7-31長流川ヒメアカタテハ (3) - コピー

ヒメアカタテハ

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ホシメハナアブ

31r  2019-7-31長流川ミヤマオオハナムグリ - コピー

ミヤマオオハナムグリ

31w  2019-7-31長流川ミヤマオオハナムグリ (2) - コピー

ミヤマオオハナムグリ

31c  2019-7-31長流川エゾヒメシロチョウ (6) - コピー

エゾヒメシロチョウ 葉に卵を産んでいる

31e  2019-7-31長流川キタヒメヒラタアブ - コピー

キタヒメヒラタアブ

虫が飛び交うことがこんなに素敵なことなんだと改めて思いました。小鳥たちの繁殖時には間に合わなかったようですが、虫たちが命をつないでいることが次につながっていくと思うと少しホッとしました。この日潮の引いた河口の干潟に6羽のシギが飛んできました。

31d 2019-7-31長流川オバシギ6羽 (2) - コピー

オバシギ

双眼鏡では確認できず、100mほどの距離で撮影して確認するとオバシギでした。シベリアで子育てを終えた親たちが今越冬地に向けて南下をはじめています。あと1ヶ月もすると子供たちが自分たちの力で南下してきます。生き物たちであふれる地球であり続けてほしいと思います。

posted by 管理人 at 00:40| 日記

2019年06月29日

白老ヨコスト湿原

国道で半分に分断され,わずかに残された湿原には湿原、海岸植物、草原の野鳥がひっそりと命をつないでいます。近くで唯一残された湿原の風景です。

a1 2019-6-2ヨコスト・ヒバリ - コピー

ヒバリ6/24

a3  2019-6-24ヨコスト湿原・エゾスカシユリ - コピー

エゾスカシユリ6/24

a4   2019-6-24ヨコスト湿原・コヨシキリ (3) - コピー

コヨシキリ6/24

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アオバト6/24

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コヨシキリ6/24

オオジシギがディスプレイし、アオバトが群れで飛び交い、湿原のヨシ原にはオオジュリン、ノビタキ、コヨシキリ、カワラヒワ、海岸草原にはヒバリがさえずっています。6月上旬、センダイハギが草原を黄色に染め、下旬になるとハマナスのピンク、ヒオウギアヤメ、ハマエンドウの紫が彩を添えます。残された狭い湿原ですが貴重な自然だと思います。残すべき大切なものは何か、知恵があったなら国道で見事に分断破壊されることもなかったと思います。

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ノビタキ6/24

a8  2019-6-24ヨコスト湿原・ノビタキ (16) - コピー

ノビタキ6/24

a9  2019-6-24ヨコスト湿原・ノビタキ (18) - コピーa7  2019-6-24ヨコスト湿原・ノビタキ (6) - コピー

a10  2019-6-24ヨコスト湿原・ノビタキ (21) - コピー

ノビタキ6/24

わずかに残された湿原の自然の中にじっとしていると、湿原の自然の豊かさに感激します。それと同時に、その保護に全く配慮しない社会の在り方が今も続いていることが残念でなりません。生物多様性条約を批准し、生物多様性基本法を制定しながらまだ一つも保護のための調査も、保護のエリアを明確にするゾーニングも全く手が付けられていません。

a11  2019-6-24ヨコスト湿原・ハマナス (2) - コピー

ハマナス6/24

a12  2019-6-24ヨコスト湿原・ハマボウフウ - コピー

ハマボウフウ6/24

a14  2019-6-24ヨコスト湿原・ヒオウギアヤメ (3) - コピー

ヒオウギアヤメ6/24

法の理念が死んだままです・・・・・残念な国のままです・・・・。

posted by 管理人 at 17:52| 日記

2019年05月31日

「5月は様々な鳥がやってくる」

4月から5月にかけてシベリアへ北上していく旅鳥、繁殖のためにやってくる夏鳥、まだ北上しない越冬のカモ類、地元の留鳥のカラ類など一年で一番、鳥と出会える季節です。

今年もいろんな出会いがありました。2019-4-19幌別川ヒメハジロ♂初記録 - コピー

4月18日の登別幌別川にヒメハジロ(♂)の観察連絡が一般の方からあり、さっそく翌日早朝確かめに出かけました。白鳥テラスから見渡すと、下流200mほどのところにホオジロガモの雌と一緒に浮かんでいました。堤防の道路を下流に向かって歩いていくと、警戒心が強い鳥で、40mほど近づいたところで、証拠写真を撮る暇もなく上流に飛んでいきました。仕方なく上流を探し回ると、中洲の樹林と河畔林の間の見えないところで隠れていました。木々の隙間から様子を見ると、見えるところに出てくる気配があるので、河畔の木に隠れて待っていると6mほどのところに出てきてホオジロガモの雌に盛んにアタックしていました。ヒメハジロは西胆振で2003年に長流川で雌が初確認されていましたが、雄の飛来ははじめてです。なかなかお目にかかれない鳥です。1週間ほど幌別川に滞在していきました。

2019-5-4有珠善光寺・オオルリ (8)

オオルリ キビタキ

2019-5-4有珠善光寺・キビタキ (4) - コピー

有珠善光寺では例年より1週間ほど早く桜が開花しました。オオルリ、キビタキは連年通り、5月の上旬にやってきました。桜の葉が開花するまでの1週間ほどの間が、オオルリ、キビタキと出会える期間です。早朝出かけて今年も美しい姿に出会えました。

2019-5-9有珠海水浴場・ホウロクシギ - コピー

ホウロクシギ2019-5-15有珠海水浴場・キョウジョシギ (3) - コピー

キョウジョシギ2019-5-15長流川・トウネン - コピー

トウネン2019-5-13有珠海水浴場・ムナグロ - コピー

ムナグロ

5月上旬から中旬はシギ・チドリがやってきます。今年は有珠海水浴場にホウロクシギが3週間ほど長期滞在していきました。そのほかチュウシャクシギ、ムナグロ、メダイチドリ、キアシシギ、キョウジョシギ、エリマキシギなどがやってきました。

2019-5-11有珠湾・キアシシギ (2) - コピー

キアシシギ

2019-5-15有珠湾・オカヨシガモ (2) - コピー

オカヨシガモ

有珠湾にはコチドリ、イソシギ、キアシシギ、オカヨシガモ(♂)などがやってきました。

5月は花が咲き、鳥がさえずり、毎日違った風景が繰り広げられ、心わくわくさせられ季節です。北海道の5月は最高です!!

posted by 管理人 at 21:16| 日記

2019年04月29日

「春 生き生き」

4月26日夜から雪が降ってきて、夜、車に雪が積もりました。この時期に積雪とは今までにない経験です。野鳥の会の27日に予定されていた地球岬の探鳥会は翌日に順延としました。28日は嘘のような快晴で、対岸の駒ケ岳は半分くらい真っ白になって青い内浦湾に浮き上がっていました。それまで順調に進んでいた春が少し足踏みをしましたが、春は確実にやってきて、草花は例年より早い開花となっています。

2019−4−29善光寺

エゾヤマザクラ 善光寺4.29

4月29日有珠善光寺のエゾヤマザクラは2,3本満開状態となっていました。カタクリはもう花が萎れてきていました。

今シーズン冬、カラ類など小鳥は非常に少ない状態が続いていました。春になってもその状態はさほど変わりはありませんが、夏鳥(繁殖のためにやってくる鳥)は時を違わずやってきています。ヒバリ、モズ、コチドリ、ノビタキ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ウグイス、ツバメ、アカハラ、オオルリ、キビタキなどが4月中にすでにやってきています。

2019-4-8長流川・コチドリ (5) - コピー

コチドリ 長流川4.8

2019-4-20長流川・アオジ

アオジ長流川 地球岬探鳥会

abc2019-4-28地球岬・オオルリ (3)

オオルリ地球岬4.28

2019-4-21記念館・シロハラ (2) - コピー

シロハラ 開拓記念館 4.21

2019-4-14伊達西浜・シマアジ (2) - コピー

シマアジ西浜4.14

シベリアへ向かう鳥たちも立ち寄っています。4月21日伊達記念館の公園でシロハラに出会いました。北海道では通過するだけの鳥ですので初めて写真に撮りました。4月28日に、長流川でシベリアへ渡る今シーズン初めてのソリハシシギ2羽が観察されました。5月上旬から中旬にかけて様々なシギチドリが伊達に立ちよりさらにシベリアに向けて北上していきます。毎年繰り返される光景ですが、生きものたちの活発な動きが、私たちの心をうきうきさせてくれます。命の風を感じます。

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シマエナガ 伊達西浜4.27

2019-4-20長流川・ヒレンジャク - コピー

ヒレンジャク長流川4.20

いい季節です。5月たくさんの野外観察行事がありますので、命の風をたくさん感じてほしいと思います。

2019-4-28地球岬探鳥会・カタクリ (3)

カタクリ地球岬 4.28

2019-4-28地球岬探鳥会・コジマエンレイソウ (2)

コジマエンレイソウ地球岬4.28xcv2019-4-14善光寺・シータテハ

シータテハ善光寺4.14

2019-4-14善光寺・ヒヨドリ

ヒヨドリ 善光寺4.14

posted by 管理人 at 22:50| 日記
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